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イベントレポート

ひらめき☆ときめきサイエンス 「魚類の生活を観察して川の環境を考えてみよう」を開催しました。

平成22年10月16日(土)10:00〜15:30

 サクラマスに特徴的な川と海との間の通し回遊行動を学習し、サクラマスの回遊・産卵行動に必要な河川環境へ目を向け、河川の保全について考える学習イベントを開催しました。

●サクラマスがどのようにして川をのぼるか?
 はじめにサクラマスの剥製を示しながら、サクラマスが海で成長した後、川へ遡上することを説明しました。そこから大型の河川地図や立体地形図を用い、サクラマスが川の上流へ移動する際の経路を俯瞰し、遡上の問題となる河川構造物などについて検討しました。また、堰堤や魚の模型を使い、サクラマスが堰堤を越えて上流に行く困難さなどを確認しました。                                  

●サクラマスはどうして上流にいくのだろう?
 サクラマスが産卵のために上流へのぼることを確認した上で、サクラマスがどのような産卵床をつくるかを考察するため、シャーレの中に砂利や砂、草などで産卵床を再現しました。また人工イクラをつくり配置することで、より本物に近い産卵床模型を目指しました。子ども達は、細部にまでこだわってつくっていました。また、卵が保護されるために砂利で埋めたなど、作製時の工夫について意見を積極的に発言していました。

●毛鉤をつくろう
 産卵床でふ化した稚魚は、卵黄を吸収し、自力で餌を採り始めるまでに成長します。
昼食後、午後へのイントロダクションとしてサクラマスを釣るための毛鉤を、専用器具でひとりずつ作製しました。(毛鉤は成長したサクラマスの餌である水生昆虫を模しています。)子ども達は、サクラマスが本当に食いつくのかと、サクラマスに毛鉤を与えることを楽しみにしている様子でした。           

●摂餌行動の観察
昼休みに作製した毛鉤を竿につけて、サクラマス(ヤマメ)30尾が入った大型水槽に投じ、行動を観察しました。子ども達はサクラマスが毛鉤に食いつくと歓声を上げ、真剣に観察していました。また、生体の水生昆虫も与え、摂餌行動を観察しました。一連の摂餌行動から、サクラマスが川の中で餌をめぐって争うことを確認しました。

●色素胞の観察
  麻酔をかけたサクラマス(ヤマメ)を一人一尾ずつ用意し、サクラマスの体表面にある色素胞の様子を実体顕微鏡で観察しました。色素胞は、周囲の明るさによって大きさが変化し、体色を変化させることを確認しました。また体色変化は、周囲の環境に溶け込み、敵から身を守りながら、摂餌するためであることを学習しました。また子ども達は、色素胞の他にも目やヒレなど、魚の体のつくりについても興味を持っている様子で、熱心に観察していました。

●一日のまとめ
  サクラマスがどのように生まれて成長し、次の世代をつくるか、一日をかけてじっくりと学習することができました。また、サクラマスのように通し回遊する生物にとって、川の中を行き来できる環境が必要なことも学ぶことができました。サクラマスを含め、様々な生物が生息できる河川環境が整備・保全されることで、将来、川から得られる恵みが増えることが期待できます。活動をきっかけに、河川環境について関心を持ち、これからの川のあり方を考えてもらえればと思います。


  幼稚園生から小学生、現役教員など、幅広い世代の方々にご参加頂き、活発な活動を行うことができました。みなさん、どうもありがとうございました。

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